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2008/12/16 (Tue) 中原中也の詩を紹介

中原中也の詩‥有名どころのご紹介をば‥

汚れちまった悲しみに・・・・

汚れちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる

汚れちまった悲しみは
たとへば狐の革衣(かはごろも)
汚れちまった悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる

汚れちまった悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れちまった悲しみは
倦怠(けだい)のうちに死を夢む

汚れちまった悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れちまった悲しみに
なすところなく日は暮れる


生い立ちの歌



幼年期
私の上に降る雪は 真綿のやうでありました

少年期
私の上に降る雪は 霙(みぞれ)のやうでありました

十七ー十九
私の上に降る雪は 霰(あられ)のやうに散りました

二十ー二十一
私の上に降る雪は 雹(ひょう)であるかと思われた

二十三
私の上に降る雪は ひどい吹雪とみえました

二十四
私の上に降る雪は いとしめやかになりました



私の上に降る雪は 花びらのやうに降ってきます
薪の燃える音もして 凍るみ空の黝(くろ)む頃

私の上に降る雪は いとなよびかになつかしく
手を差し伸べて降りました

私の上に降る雪は 熱い額に落ちもくる
涙のやうでありました

私の上に降る雪に いとねんごろに感謝して
神様に 長生きしたいと祈りました

私の上に降る雪は いと貞潔でありました


北の海

海にゐるのは、
あれは人魚ではないのです。
海にゐるのは、
あれは、浪ばかり。

曇った北海の空の下、
浪はところどころ歯をむいて、
空を呪つてゐるのです。
いつはてるとも知れない呪。

海にゐるのは、
あれは人魚ではないのです。
海にゐるのは、
あれは、浪ばかり。



もっとも有名なのが「汚れちまった悲しみに‥」ですね。
案外たくさんあるのですが‥
「思えば遠くへ来たもんだ」で始まる、どこかで聞いた事のある(海援隊?)歌もありますよ。
ただ、好み的には、女性向けかも‥
合う、合わないがありますので、人にはお薦めいたしません。

「汚れちまった悲しみに‥」以外に中也を知らない!・・・という方向けに少しだけ、ご紹介。
甘ったるすぎる面もあると思いますが、リズムの良い詩を選んでみました。
もし、もっと読みたいと思ったら・・・本屋さんへ行って下さい。^^

明日はゴミの日。残念ながら、皆様のブログを拝見する時間が無くなってしまいました。
明日、拝見させて下さいね!

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comment











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No title 

むむむ、詩はむずかしいですね・・・。
読んでいる僕の感性が貧相なのかも(汗)
素敵な文章の使い手になりたいですが、詩はとてもじゃないですが書けそうにありません・・。

2008/12/16 13:03 | こーしろー [ 編集 ]


 

余り詩は読まないのですが、随分と「女性的」な詩だなぁ~と感じました。
詩の世界って、短い文、言葉の中に色々な思いが入っているじゃないですか?
引き込まれそうになるんですよね!
それが怖い。
けれど…少しチャレンジしてみてもいいかなと思いました(^o^)/

2008/12/16 17:13 | りか [ 編集 ]


今日、買ってきましたw 

少し読みました。
あ~、なんかそう(何)
この世界、なんで今まで知らなかったんだろう~。
ヤバイです。

2008/12/16 20:38 | nora [ 編集 ]


コメントをありがとうございます♪ 

こーしろー様
こーしろーさんのブログには、宝石のような言葉が沢山ありますから、詩は書けなくても大丈夫だわ!^^
ブログで女の子は落とせます!(なぜか自信満々?)な~んてね!

詩だけで無く、言葉ってすごいよね。発する方だけではなく、受け取る側の気持ちでも、意味が全く変わってしまう。言葉に捕らわれ過ぎても、どうかと思う事もあるけど、こーしろーさんの様に、前向きに楽しみたいわ♪

りか様
チャレンジ・・・しちゃう?
知らないよ~!年末なのにどうなっても~wwww

そ、中也は甘ったれなんです。そばにいたら頭に来ちゃうかも‥
でも、自分の中で押さえている弱さを開放してくれるんだわ~
行き詰まりとか、虚無とか、幼さとか(あらっ、マイナス要素ばかり?)
その素直さが羨ましい~
だから、少女では無く、大人の女(?)の楽しみとしてこそ、有意義と思うのだけど(笑)

ノラちゃん
えっ、もう買ったの?早っ!

しかも気に入った?それは良かった♪(年末の忙しい時にハマるか?)
今だけは弱くってもいいよ。って、言ってくれるでしょう?
くれぐれも、どっぷりハマらないようにね!
主婦には大掃除が待っている!!!!!^^;

2008/12/17 02:45 | マダム半世紀 [ 編集 ]


初めて読みました。 

存在を知らなかったのですから、無理ないことですけど。
流れるようなリズムがあって、女性的といわれる所以も分かります。

これを読んでいると宮沢賢治の本が読みたくなります。
彼の土臭い感性と、この人の、自己陶酔の世界観とはまったく異質な感じがしますが、
どこか繋がっているような・・・。

自然と結びついているからでしょうか?
賢治は宇宙にも精通していたようです。
どちらにしても、自分の世界を持っている人、自分の言葉を紡ぎ出す術を
知っている人の言葉の魔法ですね。

ある時期に読むときっと立ち直れないかもしれません。^^;



2008/12/17 22:05 | シェイド [ 編集 ]


シェイド様 

シェイドさんもそうですか?
私も今、モウレツに宮澤賢治の詩が読みたい!
相反するのですが、どちらも好きです。
同じ「悲しみ」でも、賢治の「永訣の朝」は表現が全く変わりますね。

そう、中也は「自己陶酔」そのもので、宮澤賢治は「理想」を目指した物なのですが、二人で一人のような‥。人間は両方もっている物なんでしょう。賢治にはなれない。でも、中也になってはダメみたいな‥

今度、頑張りすぎて疲れた時に、お試し下さい。^^
深~く、沈めます。^^;自虐的な心地良さ?
くれぐれも、深く入り過ぎないように注意!ですが‥‥

2008/12/17 23:59 | マダム半世紀 [ 編集 ]


『中也が愛した女』舞台公演のご案内 

突然のコメント失礼致します。

この度 弊社で企画・制作致します舞台、
『中也が愛した女』 のご案内をさせて頂きたく
不躾ではありますがコメントさせて頂きました。

誠に勝手で申し訳ございませんが、ブログを
読ませていただき、関心を持っていただければと、
投稿いたしました。

下記URLが「中也が愛した女」のサイトです。
http://www.chuyagaaishitaonna.com/

ご興味がありましたら是非お越しくださいませ。

このようなコメントが失礼に当たりましたら大変申し訳ございません。
何卒御容赦くださいませ。

2009/02/16 14:46 | 『中也が愛した女』 事務局 [ 編集 ]


。。。 

「北の海」甘ったるくて凡庸な詩だろうかと思ったのですが、何度か読み返すうちに、2連の凄まじさに気がつきました。海の波の永続的な動きは、空への「呪い」なのです。
波と空が何の比喩かはわかりませんが、
とにかく、自分の手の届かない物に対して、怒るでなく、挑むでなく、憧れるでなく、永遠に「呪う」というのです。
そんな作者の感受性は、充分に背筋を凍らせるものがありますね。

時々は、甘ったるさやべたついた感じに反発を感じることもありますが、
中原中也は好きな詩人のひとりです。
今、読むのは辛いですが^^;
北原白秋なんかもいいですよ、深みはないですが、そのことばには心惹かれるものがあります。

2010/02/21 22:04 | ryu [ 編集 ]


ryu様 

中也は「リズム」が耳に心地よいですよね。
だからふと、口ずさんでしまいます。
寒さに凍える時には、頭の中で呟きます。
詩っている内容は・・・たしかに甘ったるい自己憐憫ですが・・・^^;
たまには自分を甘やかさないとね♪

それにしても・・・「呪う」とは、どこまでも無力なんでしょう。
彼は無力でありたかったのかもしれません。
灰色の空と海が見えるようです。

2010/02/22 23:34 | マダム半世紀 [ 編集 ]


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